コンクリートの養生について知ろう
「コンクリートは生もの(いきもの、なまもの)」ともいわれるように、コンクリートを扱っていくうえで重要になってくるのが養生です。ここでは、養生の内容や種類についてご紹介いたします。
コンクリートの養生とは
供試体の養生
現場水中養生
「十分な強度を発現させるために、打込みが終わったコンクリートが硬化するまでの間に耐久性、水密性、鋼材保護性能などを確保し、ひび割れを生じさせないようにする必要があります。養生とは、コンクリートが硬化する一定期間、養生温度・養生水・衝撃・荷重などを管理する工程のことをいいます。
(例)
・直射日光などからコンクリート表面を保護する
・硬化中は適切な養生温度と養生水で管理する
・強度確認するまでは、外部からの衝撃など荷重を与えない
供試体の養生
現場封カン養生
養生期間中、4℃以下になると強度の発現が著しく低下します。温度が低すぎると、強度が発現されにくくなるのです。また、温度が高いほど強度の発現は早まりますが、あまりに高すぎると長期強度は望めなくなってしまうので、適切な管理が必要です。
※養生期間はコンクリートの種類や外気温などによって異なります。
コンクリートの養生の重要性
コンクリートの養生を行わないと、ごく早い時期に表面は乾燥し内部の水分も失われ、セメントの水和反応が十分行われなくなるため、要求される強度が発現できなくなります。また、表面だけが急激に乾燥することでひび割れの原因となってしまうこともあります。
養生は、十分な強度を引き出すための大切な工程といえ、これを疎かにするとコンクリート本来の機能を果たさなくなるおそれがあるのです。
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