コンクリートの強度について知ろう
コンクリートは、住宅をはじめとして様々な建物の基礎部分に使われています。そして、コンクリートの強度は建物の耐久性を左右する重要な要素。コンクリートの強度は生コンの配合設計と品質管理で決まるものの、建築現場においてはスタッフにもより深い専門的な知識が求められます。コンクリートの耐久性と強度の持つ意味についてしっかり身に付けておきましょう。
コンクリート強度の重要性
建物の強度に関わる要素――と聞くと真っ先に「鉄骨」といった骨組み部分がイメージされがちです。それらも大事な要素ですが、建物の基礎部分に使われるコンクリートが重要です。実際、強度不足のコンクリートでできた基礎だと、建物の寿命が短くなったり、地震などで大きな被害を受けたりするおそれがあるのです。
コンクリート強度と水の関係
使用するセメントと水の比率によって、コンクリートの強度は大きく変わります。
セメントの量に対し、
水が多い → 強度 低
水が少ない → 強度 高 ※ただし、固練りで扱いにくくなる。
そもそも、水和反応に必要な水の量は使用するセメントの量である程度決まります。必要とされる水の量を大きく超えた場合、生コン中でセメントと未反応の水が余った状態で水和反応(硬化)が進行します。そして、時間の経過と共にそれらの水が蒸発するとコンクリート中の空げきになるため、強度低下の一因となるのです。そのため、緻密なコンクリートを作る要因として水セメント比の管理が重要になります。
変化していく設計基準強度
設計基準強度とは、構造計算における基準とするコンクリートの圧縮強度のこと。国内で起きる大地震の影響などを受けて、建物の耐震強度はより高いものを求められつつあります。今後も建築におけるコンクリート強度の重要性が見直されていくでしょう。
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