現場だけでは学べない!
コンクリート知識を得る重要性
建築現場において、十分な知識を身に付けていないまま現場に出て実践を積んでいるスタッフは少なくないと聞きます。しかしその場合、果たして“安全な工事”といえるのでしょうか? 建物の重要な基礎であるコンクリートを扱う場合、スタッフ一人ひとりの知識が建築している建物の耐久性や安全性を左右することがあります。トラブルが起きた際、適切な対応ができないこともあるでしょう。現場に出るにあたってコンクリートについて知識を身に付けることは、重要といえるのです。
「できたコンクリートにひびが……」
「生コンがうまく固まらない……」
「養生しとけって……何をどうすれば?」
こんなケースに陥らないために、十分な知識を身に付けましょう!
【コンクリートの知識をさらに活かす】
コンクリートの知識を十分に身に付ければ、当然ながら現場で役に立ちます。ただ、それだけではもったいないですよね。せっかく身に付けた知識を活かす“道”があるのをご存知ですか? それが、「コンクリート技士」「コンクリート診断士」といったコンクリート関連の資格の取得です。これらの資格を取得することで、現場業務はもちろんのことコンサルティングなど現場を離れた分野でも活かすこともできます。自分自身のスキルアップや業務内容拡大など様々なメリットがあるといえるでしょう。
コンクリート技士
コンクリート技士とは、公益社団法人日本コンクリート工学会が実施する試験に合格することで得られる資格です。コンクリートの製造・施工・管理などで技術的な能力があると認定されます。受験資格があり、合格率は30%程度。資格の有効期間は4年間で、4年ごとに更新手続きを行う必要があります。
なお、コンクリート技士の上位に「コンクリート主任技士」という資格も設けられており、技術者としてのステップアップのためには、最初に取得しておきたい資格です
コンクリート技士 | コンクリートの製造、施工、検査および管理など、日常の技術的業務に直接携わります |
---|---|
コンクリート主任技士 | コンクリートの製造、工事および研究における計画、施工、管理、指導などを実施製造や研究に関わる計画・管理などの業務に携わります |
コンクリート診断士
コンクリート診断士とは、コンクリート技士同様、公益社団法人日本コンクリート工学会が実施する試験に合格することで得られる資格です。コンクリート建築物の診断・維持に関する一定水準以上の知識を持っていると認定されます。受験資格や合格率はコンクリート技士よりも厳しく、試験前には講習(2日間)の受講が必須です。また、資格の有効期間は4年間で、4年ごとに更新手続きを行う必要があります。
特に調査・診断業務に従事する技術者にとっては、責任ある立場で業務を遂行するために必須の資格とされています。また、コントラクターやコンサルタント、構造物の管理者にとっては、技術力向上、意識の啓発に役立つといえます。さらに、技術士や土木学会資格など、さらに上級の資格を目指すための足がかりとなる資格ともいわれています。
【活躍できる分野】
セメントやレディーミクストコンクリート、工場製品などの製造会社
コンクリート構造物の調査・診断会社
インフラストラクチャーの管理者 など
【もっと詳しく知りたい!という方はぜひセミナーへ】
「コンクリート」といえば、建物の外壁や基礎に使われているものなど、さまざまなものをイメージされると思います。コンクリート自体をイメージできても、何からできていて、どうして固まるのかご存知の方は少ないのではないでしょうか? もしかしたら、コンクリートは「生コン(該当ページへリンク)」と呼ばれる固まる前のやわらかなコンクリートが硬化したものだとご存知ない方もいらっしゃるのかもしれませんね。